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行政書士試験の動向

財団法人行政書士試験研究センターのHPに、合格者数や受験者数は、詳しくでています。30歳~50歳の中高齢層が多いとか書いてある。私の年代か・・。


受験動機は半分が開業のためです。平成18年度は、受験者数が7.0万人、合格者数が3.385人です。しかし、他の資格等でも行政書士にはなれます。

1、行政書士試験に合格した者(行政書士法第2条第1号)。

2、弁護士、公認会計士、税理士、弁理士の資格を有する者(行政書士法第2条第2~5号)。

3、20年(高等学校を卒業した者は17年)以上公務員(又は特定独立行政法人、特定地方独立行政法人、日本郵政公社の役員又は職員)として「行政事務」に相当する事務に従事した者(第2条第6号)。


登録者数は、年間2.000人前後くらいでしょうか。実際には、2.3番の方で3割くらいはいるようですので、合格者で開業登録をするのは、65%くらいだと思われます。


2.000人*65%=1.300人/3400人(合格者数)=38% つまり、4割前後は登録しているが、残りの6割前後は登録していないということになります。他の方はどうしている?



行政書士開業者数の実際

行政書士登録をすると、毎月「日本行政」という会報が送られてきます。


その、日本行政の一番最後のページに会員の動きというものがありまして、開業登録者数の実際の人数が出ています。


ちなみに、平成18年度1月時点の登録者数は、38.830人。
その月の登録は、133人で、抹消は116人となっております。このうち廃業が94名、死亡が22名。


それでは、平成19年4月現在は?登録者数は、39.127人。1年超前にくらべて、約300人しか増えていません。毎月120人前後の登録があるはずなのに・・・。


ちなみに、この月は登録が117名、廃業は92名、死亡が24名、その他が1名です。


面白いもので、同じような数字になっているのですが、登録に対して廃業が、約8割(92/117)いるということです。残っているのは、2割くらいですね。大体、毎月100名超の人が、開業登録をするのですが、約20人が残っていきます。そのため、1年で240名くらい増えていくということですね。


ですから、先ほどの1年間で300人増えたというのは、平均的な数字ですね。


さて、開業者は、2割くらい残っているという数字が出ました。これを高いと見るか、厳しいと見るかは、貴方、貴女、次第です。



社会保険労務士開業者数の実際

社会保険労務士は、手元の資料では、廃業者までの記載はないのですが、これも毎月送られてくる会報、月刊社会保険労務士で、開業者数を見ますと、平成16年5月で、17.665人。平成19年1月末で、
19.431人。2年半で、1.766人の増加です。


ちなみに、東京会の会報では、詳しく開業者の名前まで出ているので、最新号で調べたところ、開業の登録で17人、退会(廃業)で2人でした。廃業率約12%。立派?ですね~。


この辺りも、少しカラクリがありまして、社労士には年金社労士という人が多くいらっしゃいます。年金に詳しく相談してくれる人のこと?


いえいえ。年金を貰いながら、社労士登録をして、肩書きのみ名乗っている人のことです。ですから、実際に開業して稼いでいる人はずっと少ないと思われます。



補助者への道

資格試験に合格して、補助者として、どこかの事務所に潜り込み、実務経験を積みたい。開業希望者なら、一度は考えることです。


それでは、実際に補助者というのは、それくらいの需要があるものなのでしょうか?
手元にある、平成18年度版の東京都行政書士会のアンケートから、見てみます。ちなみに、5年以上営業をしている事務所を対象に実地されたものです。


補助者の登録者数 402事務所中
なし     266事務所
1名     59
2名~4名 51
5名     7
無回答   19

どうでしょうか?66%が補助者はなしの事務所で、1名が59です。しかし、この1名というのは、実際は奥さんや子供など親族が多くなると思われますので、実際に他人を雇い入れるという意味で考えると、
15%程度ではないでしょうか。


東京という場所で、5年以上事務所を経営されている先生で、15%程度・・・。補助者の求人がない理由・・・。わかりますよね。



補助者以外の従業員の統計

ちなみに、面白いもので補助者以外の従業員という統計もあります。これは、業務を行わない、いわゆる経理や軽作業の事務という意味になります。


0名 245事務所
1名     60
2名~4名 46
5枚以上  32
無回答   402


60%は人を雇っていないということですが、軽作業という意味でみますと、こちらもほとんどは、家族の手伝い、若しくはパートさんというような意味に取れます。


あくまでも推定ではありますが、補助者とその他従業員の統計をみると、補助者として、家族以外の他の人を雇っている事務所は、2割から3割くらいになると思われます。


こう考えると、いわゆる行政書士や社会保険労務士の事務所に入所して、補助者というような形で仕事し、実務を覚えるのはかなり狭い門になるというのが、おわかりですね。



行政書士の専業・副業の割合は?

ちなみに、行政書士と他の士業(社会保険労務士、税理士が一番多いと思われますが)と兼業はどれくらいの割合でしょうか?


5年以上事務所をやられている方で、51.2%というアンケート結果があります。大体半分は、専業で5年以上食べていらっしゃるということです。


一つ、喰えない人が言う大きな「言い訳」があります。いわく、「行政書士みたいなやさしい資格で合格しても喰えない」と。現在は、かなり難しい資格になってしまいましたが、確かに昔は誰でも受かったという時代がありましたし、少し前までは合格率は15%とか20%くらいありました。


でも、本当に「簡単に受かるから喰えない」のでしょうかね?



資格で専業か兼業か

例えば、行政書士だけでは喰えないと、その後に社会保険労務士、税理士といった形でどんどん、資格をとっていく方が多くいらっしゃいます。私も同じく、社会保険労務士、ファイナンシャルプランナーと取得していきましたが・・・。


しかし、専業で一つの資格しかなくても、別段独立はできます。行政書士だけでも、色々な許認可があるため、専門部分は多くわかれます。私も初仕事や、行ったことがないものは、躊躇なく同業者にご紹介しております。


これにより、相手からも逆に紹介があるため、お客様の幅は広がりますし、自身は特化して仕事が出来るため、作業能率がよくなります。要は、全て自分でやろうとするから、色々な資格をとってという形になるのですが、仲間内でワークシェアをすればいいわけです。


自分で色々調べて、新しい業務をやっていくという考え方もありますし、仲間と組んでシェアしていくやり方もあります。どちらをスタンスとして選ばれるかは、自分次第。



行政書士と社会保険労務士の仕事の特性

ちなみに、私は行政書士と社会保険労務士の仕事をしておりますが、圧倒的に行政書士関連の仕事が多いのです。というよりも力を入れています。


これは、行政書士の仕事の方がスパンが短いからです。例えば、会社設立などは10日間前後で手続きは終わります。お金も申請料がかかるため、前金。


一方、社労士の仕事は、主に助成金や就業規則、人事制度等になりますが、これは、10日間やそこらでは終わりませんし、助成金にしても成功報酬は大きいのですが、支給まで半年前後かかるものもザラにあります。


その後の受け取りになりますので、半年スパンで見ることになります。その間ランイング経費がかかるのですね。そのため、普段は行政書士の商品を売り、長いスパンで社労士の商品を売るという関係にしています。書籍もそう。執筆から発売~印税をもらえるまでは、半年かかります。


この、自分の持っている商品特性を考えて、事業をしていくことが大事。そうでないと、報酬が入るまでに、つぶれてしまいます。